Bones Howe プロデューサー・エンジニア
The 5th Dimension-Stoned Soul Picnic
ローラ・ニーロの楽曲を黒人男女混合コーラスグループ、フィフスディメンションが歌っています。フィフスディメンションというとメドレー仕立ての Aquarius / Let the sunshine in が有名で、ジミー・ウェッブやバート・バカラックの曲なんかも歌っています。まだ ローラ・ニーロ 本人の歌を聴いたことがなかった80年代後半、大好きな Stoned soul picnic と Wedding bell blues の復刻版みたいなシングルレコードを購入しました。そもそも当時の環境でこんな曲をどこで知ったのか全く覚えていませんが、FEN(現AFN)しかありえないだろうなと思っています。
プロデューサーはボーンズ・ハウ。このサウンドってなんか...郷愁を感じるんです。ニューヨークの蚤の市(行ったことありません)で見つけたヴィンテージのおもちゃのような...ど素人でこんな表現しかできません。しかもこのサウンド作られたのは、西海岸です。
ボーンズ・ハウの本名は、Dayton Burr Howe ー顔が痩せていたことから、ボーンズと呼ばれるようになったとか。ジャズドラマーをやるかたわら、大学で電子工学を学び、卒業後は音響エンジニアの仕事に就いた、という経歴の持ち主です。
エンジニアとしてはママス&パパス、プロデューサーとしてはアソシエイション、トム・ウェイツ、前述のフィフスディメンションなどを手掛けている超大物です。
また彼は、映画バック トゥ ザ ヒューチャーの音楽監修にも携わっています。
私はこの映画で、マイケル・J・フォックスが1955年にタイムスリップする場面が大好きです。ここで使われているのが、フォーエイセスの Mr.Sandman (コーデッツのヒット曲が有名)で、現代(1985年のこと)とのギャップがよく表現されています。クライマックスに差し掛かってくると、ペンギンズの Earth Angel やチャック・ベリーのJohnny B. Goode が演奏され、その後の電話のシーンでは、思わずニヤリとさせられます。
ボーンズ・ハウはその後、1986年にコロンビア映画の副社長にまで登りつめています。