あんしぇんぬのブログ

古いことを意味するフランス語のancienne 。流行には敏感じゃないけど、こだわりは強いaround fifty。ブログ内ではアーティストの敬称は略させていただきます。

音楽の聴きかた 今昔

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僅かながら残っていたFMステーション


 

 

三年程前からスマホを持つようになり、子どもに勧められアプリを使ってyoutubeの音楽を楽しむようになりました。

この手軽さ。若かりし頃、あんなに苦労して音楽を聴いていたのは、いったいなんだったのだろう...

 

時は1980年。私は高校の入学祝いにテクニクスの大きなステレオを買ってもらい、(昔のオーディオ製品はみな大きかった)ロックやポップス、R&Bを聴き始めました。

当時のお小遣いは五千円。

LPレコードの国内盤はほぼ二千五百円だったので、月に一枚しか買えませんでした。

レンタル店もまだなかったのであとはFM放送のエアチェックが頼みの綱でした。

 

私と同年代の方はFMステーション覚えてらっしゃるでしょうか?

そうです、鈴木英人さんのイラストが表紙のFM雑誌です。

真っ青な空にアメ車にパームツリー、西海岸風のイラストがかっこ良かった...

あのころのFMはよく、LPをまるまる流してくれたんです。アナウンスかぶることなく。

ですから、FM番組表を入念にチェックして聴きたいレコードかけてくれるか調べます。そして慎重にタイミングを見計らってカセットテープに録音して聴くというわけです。

 

FMの他に聴いたのがFENです。米軍極東放送の略称で現在はAFNに名称変更しています。

内容もだいぶ変わってしまいましたが、土曜の午後はTop40というのは、相変わらずです。

前述のFMステーションにTop100のランキング表が綴じられていて、これを見ながら「今かかっているのはどの曲だろう?」と、つたないリスニング力でTop40を聴きました。

あとは、小林克也さんのベストヒットUSAかな。

こんな感じでエネルギーをずいぶん使って音楽を聴いていました。

 

時代は移り変わって、ウォークマンやCDやMDが出てきて音楽を聴くスタイルもだんだん変化していきましたが、三年前からの劇的な変化はいわばカルチャーショックです。世の中ってこんな事になってたんだ!と

もうジョン万次郎状態です。

iTunesで視聴はできるし、youtubeで新旧の世界中の音楽がなんでも聴けるんですから(なんでも聴けるわけじゃないけど)。

昔は得られる情報も微々たるものだったけれど、今は指一本でかなり色々と調べられます。本当に便利な時代になったなと思います。