山下達郎のアカペラ集 On The Street Corner
前々回のブログを書いている時に、ある記憶がよみがえりました。I only have eyes for you を初めて聴いたのは、達郎のアルバムOn the street corner だったかもと...
On the street corner は、山下達郎が自分の声を多重録音して制作したアカペラアルバムです。彼はオリジナルアルバムで既にアカペラを取り入れてましたが、アルバムとしてまとまった形で限定販売されたのが1980年。その後第2集が1986年に発売され、どちらもLPレコードで購入しました。調べたらCDで第3集まで発売されているようですが。
17~18年前にMDにダビングする作業をしてから、全く聴いていなかったような気がするので、久しぶりに聴いてみました。
第1集
- You belong to me
- Close your eyes
- Spanish harlem
- Alone
- Most of all
- Remember me baby
- Blue velvet
- Wind
- Drip drop
- That's my desire
スパニッシュハーレムなどのR&Bの定番曲が多く、ストリート感のある、まさにドゥーワップという1枚。色々な曲調が織り交ぜられているせいか、無伴奏ながらもアレンジが工夫されているせいか、メリハリがあって聴き手を飽きさせないような仕上がりになっていると思います。2番では吉田美奈子も参加し良い色を添えています。9番はカッコいいノリで一番好きな曲。10番はライブの終りに流れたり、彼のラジオで使われていたので馴染みがあります。
第2集(注目:ジャケット左下に本人)
- Amapola
- Ten commandments of love
- So much in love
- Make it easy on yourself
- My memories of you
- Chapel of dreams
- You make me feel brand new
- I only have eyes for you
- Silent night
- White Christmas
第1集に比べるとアップテンポのものは少なく、クリスマスのためのバラード集といった趣があります。2番はキリスト教の十戒になぞらえたムーングロウズのユニークな恋愛ソングが元歌で、竹内まりやがナレーションをしています。7番はトム・ベル作曲のスタイリスティックスのヒット曲。そして8番が例のフラミンゴズバージョンのカバー。これで好きになったんだっけ…(下の過去記事読んで下さい)
アカペラというと(本当はア・カペラと表記)私にとってこれらが基本となりました。また、本人によるライナーノーツもかなり読みごたえがあります。